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オフィスじゃなくとも子は育つ

#column#OJT#リモートワーク
2021/04/09

眞弓 保弘

リモートでOJT!?

私はRegnioに入社以来「フル」リモートワークをしているエンジニアです。とあるプロジェクトを私1名で開発をしていた時、新いメンバーが入社してきました。ITエンジニアの仕事はほぼ未経験の彼でしたが私と同じプロジェクトに誘い込み、同時にOJT担当を引き受ける事になりました。

OJTとは本来、先輩の横で一緒に仕事をしながら仕事を覚えていくことですが、私の「フル」リモートワークの状況では、SlackのテキストチャットとWEB会議、そして月1〜2回程度の面会でなんとかするしかありませんでした。OJT担当自体久しぶり、しかもリモートからなんて出来るのか!?と言う不安もありましたが、「やらないと何もできない。そして常に出来ることは必ず何かある」という信念に従い奮闘を決意しました。

Web RTCを使って開発中の一場面

3つの対策

こちらの記事で詳しく述べていますがリモートワークでは隣の様子をチラ見して状況を把握する、いわゆる空気を読む事ができません。なのでコミュニケーションロスについて彼には口を酸っぱくして、注意を払う様にしていました。とはいうものの、やはり初めのうちはすれ違いが多く、その原因を分析していくと「連絡がツールに集約・統一されておらず、オフィスの口頭で済ませることもあった」の様に、ツールが浸透してない事が原因だと考えられました。

そこで、次の様な対策を行いました。

①ホウレンソウ徹底のお願いと、それを全てSlackに記録として残す。また、難しい課題を与えている時には30〜60分おきに私から様子を尋ねる

②どうしても課題がクリアしにくい時は、WEB会議システムの画面共有を使ったペアプログラミング(2人が同じ課題に取り組む手法)で距離感を縮めた指導をした。

③ずっと付いてはあげられないため、逆に全てを教えない様にした。簡単な物から随時、思考方法や調べ方のコツを教えて早めに自立できる様に促した。

これらを実施して、以降は少しずつコミュニケーションロスの回数が減っていき、私が手取り足取り指導しなくても、彼は割と早めに自走できる様になり、結果、1年半でRegnioに必要不可欠なピースになってくれました。

リモートワークでOJTを行う事は難しいのではなくて、工夫が必要なだけだったのです。逆にリモートで対応できるという事は、私が諸用で早めに上がらざるを得なかった日に、彼が夜の時間帯に困っている時など、お互いの勤務時間を気にせずに回答してあげられるといったメリットもありました。

平均通勤時間10秒、スマホでも各ツールは使えるので対応可能な範囲なら0秒で復帰してピンチヒッターになれるのは、リモートならではだと思います。

できる理由を探して突き進もう

リモートワークによるOJT担当を通して、「できない理由を探すのではなく、できる理由を探して突き進む」ことの大切さを改めて確認し、いい経験ができたと感じています。

リモートだから出来ない、という事は実はほとんどなく、やろうと思えば技術の力で意外となんとかできる事の方が多いです。確かに従来のやり方のままでは、つまづいて失敗するかもしれませんし、努力と工夫が必要です。しかし、その過程は人類が今まで数百年積み上げてきた、科学と産業の発展の上で欠かせない物であり、「リモートだから」「訳のわからない神様の領域だから」「自分たちには到底触れられない」と言う事はあり得ません。

リモートワークをする上で、みんながメールやLINEの様にクラウドサービスを使いこなすことが当たり前になる文化が、日本の隅々まで広まってくれる事を願っています。それによって、地方でも都市圏に住んでいる優秀な人材を確保できますし、地方の企業の発展により「両親が心配で、地元に住みたいけど地方には仕事が無い」と悩んでいる人を減らす事も可能だと思います。

私が地元に戻った時に壁として立ちはだかっていた問題は、現在では技術の力で克服可能なのです。リモートワークに限らず、「困った」を解決できる技術の力を多くの人に使っていただくために、これからもRegnioで切磋琢磨していきたいと思います。