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プロジェクトチームの大切さ

#column#DX
2021/08/17

中野 雅俊

皆さんは、「面白いアイデアを思いつく人が羨ましい。自分はそんな発想をできない。」と感じたことはありませんか。

私は最近まで、画期的なアイデアを考えられない自分に対して、コンプレックスを感じていました。

私の得意な仕事は、誰かのアイデアを達成まで導くことです。これまで、発案する仕事よりも誰かのアイデアを推進する仕事に多く関わってきました。仕事をしながらも、自分の考えたアイデアではないことに、心のどこかでずっと不安を抱いていました。

しかし、Regnioでプロジェクトマネジメント業務に取り組む中で「複数の視点でサービスを考えることが重要である。他人を羨ましがらずに、自分の仕事に自信を持って良い」と心の底から思えるようになりました。

今回は、このように考えられるようになったきっかけと、プロジェクトチームの大切さについてご紹介したいと思います。

複数の視点が重要だと感じたミーティング

「複数の視点でサービスを考えることが重要である」と気づいたのは、私がマネジメントを担当しているプロジェクトのミーティングがきかっけでした。

弊社デザイナーが画面デザインと仕様の提案をした際に、デザイナーと私で意見が分かれました。

デザイナーは、お客様が提示している機能以外に、顧客が使いやすくなる機能を追加してよりよいサービスを作りたいという意見を持っていました。一方私は、お客様が最低限ほしい機能をまずは優先して取り組み、納期内に提供を開始したいという意見でした。

議論の結果、納期に間に合う範囲内で、デザイナーが提案した機能を一部追加することになりました。

デザイナーから、利用者目線の意見が出たおかげで、追加したほうが顧客にとってより良い機能に気がつくことができました。さらに、私が予算と納期の視点で意見を出したことで、期間内にプロジェクトを終えることがで出来ました。

小さな出来事かもしれませんが、このミーティングを通して、仕様を深く考えることと、納期・予算を調整すること、どちらも必要不可欠であることを改めて実感しました。

「一人では、良いサービスを作れない」

例に挙げたデザイナーとプロジェクトマネージャーとのやり取りのように、複数の視点からサービスを考えるために、プロジェクトチームがあると思います。複数の視点から意見をやりとりすることで、一人で考えていたときには見えなかったことが見えて、良いサービスを作ることができます。

Regnioの社員は、長年IT業界に携わる社員もいれば、異業種から転職してきた社員もおり、多様な背景を持っています。そのようなメンバーがチームとなり、多様な視点からサービスについて考えています。

メンバー間で「この表示を変更したほうがお客様が使いやすくなるのでは?」など日々議論が重ねられています。時には意見がぶつかり、議論が白熱することもあります。しかし意見がぶつかった分、サービスは成長すると感じています。

お客様もプロジェクトチームの一員

私たちはシステムを開発して終わりではなく、その開発したシステムをお客様に浸透させるまでが仕事であると考えています。そのために、お客様と中長期的なパートナーシップを築き、コンサル・開発・運用までを一気通貫で取り組んでいます。

特に大切にしていることは、お客様も含めたチーム組成です。なぜなら、深い業務理解を持つお客様とIT技術を持つ私たち、どちらの視点も必要だからです。

私たちは可能な限りお客様の業務を理解した上で、サービスを作りますが、深い業務理解を持つお客様だからこそ気がつけることがあります。そのため、お客様からも力をお借りし、一緒にサービスを成長させたいと考えています。

一人では、サービスを作れません。サービスを作るためには、チームの力と多様な視点が必要不可欠です。これからも、お客様やRegnioメンバー、その他サービスに関わる様々な人と協力し、考え抜いたサービスを作り続けようと思います。