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Regnioを創業しました

#column
2020/12/28

中野 雅俊

こんにちは、株式会社Regnio代表の中野です。Regnioは「技術とクリエイティブの力で産業を再点火する」ことを目指し、2020年11月24日に法人登記しました。今回は、設立後初の記事なので「創業の経緯と想い」について書きたいと思います。

創業のきっかけ

Regnioの設立は人生2度目の起業で、1社目は幼馴染みと創業した株式会社QUANDOです。QUANDOでは3年半超、共同代表として会社の経営を行ってきましたが、さらなる技術の探究と老舗企業のDXを目指して新会社を設立することになりました。その新会社であるRegnioは3つの事業を通じて、技術とクリエイティブの力による総合的な企業のDXを行っていきます。

社名に込めた想い

社名であるRegnioという単語はRe-Ignition (再点火)とIO (Input / Outputを意味する技術用語)を組み合わせたもので、「技術とクリエイティブの力で産業を再点火する」という想いを表現したものです。「再点火」というと衰退しているものや消えゆくものに再び火を灯すとも受け取られる方もいるかと思いますが、そうではありません。日本の産業構造を見ると、GDPの大部分は製造、流通、小売等のリアルな産業が中心であり、それら産業をIT技術で「強化」していくことが、日本が世界に冠たる国としてい続ける為に必要なことであり、そういった想いを「産業を再点火する」という言葉に込めています。

3つの事業

Regnioでは、これまでの実績や取り組んできたことを3つの事業として体系化し、サービスの提供を行っていきます。
 1つ目の事業は「共同プロダクト開発事業」です。この事業は、自社一社ではなくお客様と共同開発という形でプロダクト開発や技術開発を進めていくものです。現在、老舗機械工作機器メーカーさんとファクトリーオートメーションシステムを共同開発しており、特許出願も共同で行っています。鉄鋼業界における鋼板製造の現場において、実際に稼働している製造ラインにシステムを取り付け、日々リアルなデータを抽出しながら開発を行っています。このシステムは機械や大電力系システム、組み込みシステム、WEBシステム、機械学習とデータ分析の技術が総合的に組み合わさったもので、本来一社単独ではかなり開発のハードルが高いですが、2社共同開発により両社の強みを掛け合わせて実現できています。

開発中のシステム

 2つ目の事業は「DXソリューション事業」です。こちらはお客様の今ある経営課題に対して最適な解決策を提案し、実装から運用まで一気通貫で行う事業です。実際に、小売業のお客様に対してはコミュニティシステムの開発と運用を通じた顧客接点の活性化を、食品製造のお客様に対してはサプライチェーン全体の情報抽出と分析を通じた製造最適化と売り上げ拡大の布石を打つお手伝いをしています。システムを作って納めたら終わりではなく、その後の運用を現場の方と一緒にしながら中長期的な取り組みとしてお客様の事業のデジタル化をお手伝いしています。

 3つ目の事業は「DX人材育成事業」です。この事業は、お客様から出向という形で社員の方を受け入れ、最低1年間、OJT形式でシステム開発技術を身につけてもらいます。「社内にDX・ITチームを作りたい、でも育てられない、採用できない」という課題に対して、お客様側から人材を受け入れ育成し、将来会社に戻った時にDX・ITチームのリーダーやメンバーとして活躍してもらうことを目指しています。現在は、老舗高圧バルブメーカー様から社員を2名受け入れ、毎日弊社で技術指導を受けてもらいながら、バルブメンテナンスシステムの新規機能開発や運用業務を行ってもらっています。大学やプログラミングスクールでも座学や実技を通して技術は学べますが、実際のシステム開発を通じた知識と経験の習得ほど効果があることはないのではないでしょうか。

出向メンバーとの開発の一コマ

今後の計画

2021年は、DXソリューション事業にてお客様とのプロジェクトに取り組みつつ、共同プロダクト開発事業とDX人材育成事業とで2つのリリースを予定しています。前者ではエッジデバイスとクラウドをセットで提供し工場の生産ラインの高度化を目指すもので、後者は幅広い企業様から出向者を受け入れ体系的に技術者育成を行っていくものになる予定です。

DXという言葉は新聞やネットで見ない日は無いくらいすっかり定着しました。一方で、それを高いレベルで実現するには、しっかりと現場に寄り添い、お客様と伴走しながら中長期的に課題解決に取り組んでいく必要があります。Regnioは持てる技術とクリエイティブの力を総動員してお客様と産業の変革に貢献していきます。