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人生を一変させる技術

#column
2021/09/01

佐伯 拓磨

一度きりの人生、少しでも良いものにしたいと思いませんか。日頃口には出さないにしてもきっと多くの人はそのように思っているのではないでしょうか。

どのようなものが良い人生なのかは、人それぞれだと思います。

しかしながら、タイトルにもあるように、僕はある1つの技術を使えば自分自身の人生を一変させることができる、良い方向になるのではないかと 、大袈裟かもしれませんが思っています。

この記事を書いている現在においては、自分の人生は充実していて良いものだと思っています。ただし、これは昔からそのように思っていたわけではありません。

二十代のころ、これからの人生どうなるんだろう、といった言葉にできない不安や、ネガティブな感情に包まれていました。

そんな中、これから紹介する技術でそのネガティブな感情や悶々としたものから脱却することができました。

「人生を一変させる技術」についてお伝えする前に、まずイソップ寓話『3人のレンガ職人の話』を紹介したいと思います。

仕事に対するイメージの変化

これは旅人が、旅の途中で出会った3人のレンガ職人の話です。

旅人は、それぞれにこう尋ねました。

「何をしているんですか?」

1人目は、「見ればわかるだろう。レンガ積みをしているのさ。毎日毎日、雨の日も強い風の日も、暑い日も寒い日も1日中レンガ積みだ。なんでこんなことをしなければならないのか、まったくついてない。」

2人目は、「ここで大きな壁を作っているんだよ。これが僕の仕事でね。この仕事で家族を養ってるんだ。この仕事があるから家族全員が食べていける。」

3人目は、「僕たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!この大聖堂が完成したら、多くの人がここで祝福を受け、救われるんだ。この仕事に関われて光栄だよ。」

3人は、レンガを運ぶ、積むといった仕事内容は同じでお給料も変わりません。しかしながら、その仕事に対するとらえ方が全く違います。

さらに10年後どうなったか?という続きがあります。

1人目は、相変わらず文句を言いながらレンガを積んでいました。

2人目は、当時よりお金の良い仕事に就きましたが、危険を伴う教会の屋根の上で仕事をしていました。

3人目は、建築現場の施工管理者として施工を任されるようになり、当時携わり完成した大聖堂には彼の名前が付けられた。

というものです。

僕自身の話になりますが、大学生の時に就職活動を始めた当初は仕事に対するイメージは非常にネガティブなもので、自分自身の時間と引き換えに、いかに効率よく対価を得るかくらいにしか考えていませんでした。

正直働くことが嫌だなと思っていましたし、大人になっていくことへの不安や恐怖がとても大きかったです(レンガ職人で言うと1人目や2人目の状態です)。

そんなネガティブな感情に包まれ悶々とした中、当時、このレンガ職人の話を聞いたときに衝撃を受けました。なぜ衝撃を受けたかというと、同じことをしていてもとらえ方1つでその時の感情が変わり、その後の結果も変わることがわかったからです。

その後は、すでに働いている人にヒアリングをしたり、過去何かしら成果を出している人の仕事に対する捉え方を参考にしたりすることで仕事に対して良いイメージに変わり、精力的に就職活動を行うことができました。

その原体験で得た「とらえ方を変えれば感情と結果が変わる」という考え方は、特に一瞬ネガティブに思えるような出来事に遭遇したとしてもそこで軌道修正を自身でできるようになった点で活きているなと思っています。

とらえ方で変わる世界

実は、このレンガ職人の話から学んだことは、学術的にも理論化されています。

それが、ABC理論というものです。

ABC理論は、ものごとの「捉え方」が自分の感情をつくり、ひいては自分が生きる世界を決めていくというものです。

「ABC理論」でいうABCとは、次の3つを意味します。

  • A(Activating Event)=出来事
  • B(Belief)=観念・解釈・思い込みといったものごとのとらえ方
  • C(Consequence)=結果として表れた感情・気持ちなど

詳しくは上記ABC理論の引用元であるこちらを見て頂ければと思いますが、これについて、「人生において起こる出来事に対して、どのように考えるかがその後の結果を決める」

ということだと僕は捉えており、これこそが人生を一変させる技術だと思っています。

他にも近しい理論で「リフレーミング」というものを提唱されているようで、こちらは「心理的枠組み(フレーム)によって、人や物事への印象や意味を変化させ、理想に向かえる有効な状態にしていくこと」だそうです。

この技術は、仕事だけでなくあらゆる出来事に転用が可能です。

  • 雨が降った時
  • 店員が注文を間違えた時
  • 人との別れの時 

など、辛いと感じる出来事は無数に存在します。

そんな時に、僕は上記「ABC理論」で物事を捉えます。ポイントは、「心理的枠組み」を置く意識をして、辛い出来事への捉え方を変えて、状況をよくしていく。

生きていると様々な出来事に遭遇します。

嬉しいことも辛いこともあると思います。

ですが、どんな局面であっても時は流れ、その局面や状況を変えることができるのは自分自身なのです。この考え方が誰かの人生の一助になれば幸いです。